私は、社会貢献は「何かを寄付すること」だけではないと思っています。
企業が普段行っている事業の中に、子どもや地域、困っている人を支える仕組みを組み込む。
その形に、とても魅力を感じています。
今回、私が子ども向けの仕事体験アプリを作ろうと思ったきっかけの一つが、ファミリーマートの「みんなのレモネード」や「ファミマこども店長」の取り組みでした。
きっかけは「みんなのレモネード」だった

https://www.family.co.jp/sustainability/minna-no-lemonade.html
私がまず興味を持ったのが、ファミリーマートの「みんなのレモネード」の取り組みです。
商品を販売する。
その商品づくりに子どもたちが関わる。
そして、商品の販売が社会貢献にもつながっていく。
私はこの仕組みを知ったとき、
「企業が本業を続けながら、社会貢献を実現する方法として、とても面白い」
と感じました。
社会貢献というと、どうしても「企業が何か特別なことをする」というイメージがあります。
しかし、普段の店舗、商品、仕事そのものを使って社会に良い影響を生み出せるのであれば、それは継続しやすく、広がりやすい取り組みになります。
全国に店舗を持つ企業であれば、その影響はさらに大きくなります。
さらに「ファミマこども店長」を知った

https://www.family.co.jp/sustainability/children/kodomo-tencho.html
もう一つ興味を持ったのが、子どもたちが店舗の仕事を体験する「ファミマこども店長」です。
レジや商品陳列など、普段はお客さんとして見ているコンビニの仕事を、子ども自身が体験する。
これは単なるイベントではなく、子どもが「働く」ということを知る機会になると思いました。
そこで私は考えました。
「この仕事体験にデジタルを組み合わせたら、もっと面白くできるのではないか」
実店舗での体験に、スマートフォンやタブレットを組み合わせる。
仕事を一つクリアするごとにスタンプが増える。
バーコードを読み取って商品を確認する。
レジを体験する。
ゲームのように楽しみながら、実際の仕事を知る。
そういう仕組みがあれば、子どもたちがさらに夢中になれるのではないかと思いました。
頼まれたわけではありません。共感したので、作ってみました
このアプリは、ファミリーマートから依頼を受けて作ったものではありません。
ファミリーマートの公式アプリでもありません。
私自身がファミリーマートの取り組みに共感して、
「こんな仕組みがあったら面白いのではないか」
と考え、自主的に開発したものです。

私は、アイデアだけを考えて終わるよりも、実際に動くものを作ってみる方が好きです。
できるかどうかを議論する前に、まず形にしてみる。
そこから改善すればいい。
今回もその考えで、子ども向けの仕事体験Webアプリを作りました。
子どもが「店長」になって仕事を体験する

アプリでは、最初に子どもが自分の名前やニックネームを入力します。
例えば「ひろき」と入力すると、
「ひろきてんちょう、きょうはなにをする?」
と表示されます。
そこから、その日の仕事を選びます。
例えば、
商品を探す
↓
商品のバーコードを読み取る
↓
商品名や価格を確認する
↓
レジで商品を登録する
↓
会計をする
↓
仕事を終えるとスタンプがもらえる
という流れです。
スマートフォンやタブレットを使うことで、子どもが自分で操作しながら仕事を進められるようにしています。
「次は何をするんだろう」
「ちゃんと商品を見つけられるかな」
「レジはうまくできるかな」
そんな気持ちで楽しみながら、実際の店舗の仕事に近い体験ができる仕組みを目指しています。

今の仕事体験を変えるのではなく、広げたい
このアプリで、現在ファミリーマートが行っている仕事体験を置き換えたいわけではありません。
むしろ逆です。
今すでに行われているリアルな仕事体験に、デジタルを加えることで、さらに体験の幅を広げられないかと考えています。
実際の店舗
+
スマートフォン・タブレット
+
ゲーム的な要素
+
仕事の学習
+
SDGsや社会貢献について学ぶ機会
こうしたものを組み合わせることができれば、子どもにとって「楽しかったイベント」で終わるのではなく、
「仕事ってこういうことなんだ」
「お店はこうやって動いているんだ」
「商品を売ることが、社会貢献にもつながることがあるんだ」
と考えるきっかけにもできると思っています。
子どもが「働く」を知る機会をもっと増やしたい
子どもにとって、大人の仕事は意外と見えません。
コンビニに行けば、商品が並んでいます。
レジで会計をすれば、商品を買うことができます。
しかし、その裏側では、商品を並べたり、在庫を確認したり、レジを操作したり、掃除をしたり、多くの仕事があります。
実際に体験してみなければ分からないことがあります。
働くことの大変さ。
人に喜んでもらうこと。
決められた仕事を最後までやりきること。
お金が動く仕組み。
社会の中で仕事がどのようにつながっているのか。
こうしたことを、子どもの頃から楽しみながら知る機会が増えたらいいと思っています。
私は、仕事体験は単なる職業紹介ではなく、社会との接点を作ることだと思っています。
ファミリーマートで、一度試してもらえたら
このアプリは、ファミリーマートの子ども向け仕事体験で使ってもらうことを想定して作っています。
全国すべての店舗ですぐに使ってほしい、という話ではありません。
まずは一つの店舗、一つのイベントでも構いません。
実際に子どもたちに使ってもらい、
「どこが楽しかったか」
「どこが分かりにくかったか」
「店舗側ではどのように使えるか」
を確認しながら改善していけたらと思っています。
個人で作った小さなアプリでも、企業の持つ店舗や地域とのつながりと組み合わされば、多くの子どもたちに届けられる可能性があります。
私はそこに、とても大きな価値があると思っています。
私が作りたいのは「社会に参加する機会」
実は私は、子ども向け仕事体験アプリとは別に、「HATARAKU AI」という障がい者就労支援AIも開発しています。
一見すると、子どもの仕事体験と障がい者就労支援は、まったく違うものに見えるかもしれません。
しかし、私の中ではつながっています。
子どもには、
「働くことを知る機会」を増やしたい。
障がいのある人には、
「自分に合った形で働ける機会」を増やしたい。
企業には、
「人に合わせて仕事の任せ方を考える選択肢」を増やしたい。
形は違っても、私がやりたいことは同じです。
人が社会に参加するための選択肢を増やすことです。
私は大きな会社を持っているわけでも、大きな資金を持っているわけでもありません。
それでも今は、AIやWeb技術を使えば、個人でも実際に動く仕組みを作ることができます。
だから私は、社会の中で「こんな仕組みがあればいいのに」と思ったものを、できるだけ形にしてみようと思っています。
今回の子ども向け仕事体験アプリも、その一つです。
ファミリーマートの取り組みに共感したことから始まった、小さな試みです。
子ども向け仕事体験アプリの公開サイトはこちらです。
https://family-nine-rouge.vercel.app
記事内では「子ども向け仕事体験Webアプリ」として、このURLへリンクすればOKです。
いつか実際の店舗で、子どもたちがこのアプリを使いながら、
「今日は店長になった」
「レジができた」
「商品を見つけた」
と笑ってくれたら。
それが実現すれば、とても面白いと思っています。
開発者:井上博喜
子ども向け仕事体験Webアプリ:自主開発
※本アプリはファミリーマート公式アプリではなく、ファミリーマートの社会貢献・子ども向け仕事体験の取り組みに共感し、活用を想定して自主的に開発したものです。
関連:障がい者就労支援AI「HATARAKU AI」
